絵本「3にんのおんがくか」
3人の音楽家からの小さなクリスマスプレゼント!
音楽が大好きな3人はいつでもどこでも音を奏でています。3 人の奏でる音は、人、モノ、生きものたちを幸せにさせる不思議なチカラがありましたが、ある日大きな怒りや負のパワーを前にした3 人は、気持ちも大きく揺らぎ、しだいに人・モノ・生きものたちは3 人から離れていってしまいました。それでも長い月日、音を奏で続けた3人の音楽は、ある真っ白に降り積もった雪の日、静かに心地良く、人、モノ、生きものたちに届き、また少しづつ穏やかな気持ちになっていきました。3 人からのささやかなクリスマスプレゼントでした…。
絵本「3にんのおんがくか」
ぶん・え やなぎはら かん
書籍名:3にんのおんがくか
定価:1,850円(本体価格1,500 円)
発行方法:全国書店
判型:B5変形(天地210mm×左右260mm)
装丁:ハードカバー、上製本ミシン綴じ(左綴じ)
ページ数:48ページ
発行日:2020 年12 月10日
ISBNコード: 978-4-909701-46-6
発売:株式会社エムピージェー
発行:MIX PUBLISHING (有限会社ミックス) www.mixinc.jp
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MIX INC. Select Shop「in the nature」
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絵本「3にんのおんがくか」から、額装されたアート作品が販売されています。
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著者 やなぎはら かん
1968年、大阪府生まれ。青山学院大学卒業。広告制作会社でイベントをプロデュースする中、大学在学中よりイラストレーターとして雑誌、書籍、Web サイト等の挿絵や漫画を多数執筆。同時に自作品を手書きやデジタルで制作し個展等で発表。音楽家である3にんのキャラクターは、2010年にデジタルアート作品で誕生したが、ストーリーをつけた絵本としては今回が初の作品。著者の絵本デビュー作です!
著者インタビュー
Q 本作品がデビュー作となりますが、この作品を発表するまでのご自身のストーリーを教えてください。
自分はこれまで大学在学中からイラストレーターとして活動してきつつ、社会人として出版社や広告会社で会社員としても働いてきました。そんな人生の中で20年以上前から作りたいと思っていた絵本が、ようやく出版されることになって、自分の重すぎる腰への呆れもありますが、正直に嬉しい気持ちが強いです。実は本編中の3ページ分は5年から10年程前に個展用に単体で描いたものなのですが、その時に、絵にストーリーをつけて見ては?とおっしゃっていただくことが意外と多く、漠然と面白そうだなと思いながらも、ストーリー自体ができあがったのは1年半程前で、逆にそのストーリーに絵をつけていった感じです。
Q やなぎはらさんのお父さんもアーティストだとお聞きしております。子供の頃から絵を書く環境にあったのでしょうか。
今回の絵本の舞台はニューヨークなのですが、父も今の私と同じ年の頃に、「マンハッタンはニューヨーク」という書籍を出版しています。当時CMディレクターをしながら、会社を3ヶ月間休んでニューヨークに一人滞在して描きとめた膨大なスケッチ(らくがき)とテキストをまとめた、ニューヨークの良さを伝える本だったのですが、普段からとにかく絵を描く量は半端なく、常にスケッチブックを持ち歩いては描いているといったイメージがあります。父の絵はアナログで、建物や人物などをラフに描くものが多いのですが、ニューヨーク新聞をキャンバスの代わりにして描いた作品などは非常にセンスも良く、同じニューヨークが背景でも、私の絵とは随分、趣も異なると思います。今現在、84歳になり、パーキンソンの診断も受けており、たまに手が震えるのがわかりますが「おかげで今までと違った面白い線の絵になった」とよく言っています。時間はもう多くかけていられないので、今回の絵本出版をきっかけとし、「3にんのおんがくかとニューヨーク展」をどこかで父と共催で行いたいと考えています。ここ1年の間でも、ニューヨークからは大変なニュースが多く届けられていますが、ニューヨークは大好きで憧れの街でもあるので、ぜひがんばってもらいたく、ニューヨークのカフェ等でも今後「ニューヨーク展」が実施できることを夢見ています。
Q この作品は子供はもちろん、大人にも響くメッセージを感じますが、大人に向けてコメントをいただければと思います。
大変なことが起こった時。私自身、3人の音楽家と同じように振る舞えるか未だ自信がないです。ただ、どこかで誰かが、もし3人と同じ行いができたとしたなら、「幸せ」とか「平和」とかに向かって、ほんのわずかでも前進できるのであろうと思っています。今現在、自分の目線は3人の音楽家と全く同じところには居れていない気がしていますし、3にんの音楽家に託してしまってずるいのですが、イマジネーションを働かせて、考え続けることが大事なのだと思っています。そして「好きなことをやり抜く」ことこそが、他人に対しても優しくなれる一歩なのかなと感じており、自分もこの絵本の出版とともに、そうあれたらいいなと思っています。